【徹底解説】火災保険を用いた屋根修理の申請方法

昨今、台風や豪雨など自然災害が多くなり火災保険に加入している人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際に自然災害などで家の屋根が修理が必要な状態になったときに申請方法がわからない。

といった悩みを抱えてはいませんか?

今回の記事では火災保険を用いた屋根修理の申請方法について解説します。

それに伴って

  • 火災保険の補償内容
  • 屋根修理の諸費用
  • 保険金を早く受け取る方法
  • 火災保険のトラブル3選

についても解説します。

本記事を読んでいただくことで火災保険を用いた屋根修理の申請方法がわかります。

屋根修理が必要な人はすぐに申請ができるようになるでしょう。

また補償内容や諸費用など解説しているので火災保険に関して詳しく知ることができます。

屋根修理だけではない!火災保険の補償内容

実は、火災保険の補償は屋根修理だけではありません。

建物に付属している「門」「車庫」「ブロック塀」なども含まれています。

  • 火災保険の対象
  • 火災保険の補償範囲

これらについて解説します。

火災保険の対象

火災保険保険の対象は

  • 建物
  • 家財
  • 建物+家財

これら3つに分かれていて加入する際に補償対象をこの中から選ぶ形となっています。

建物

火災保険での「建物」は建物本体はもちろん、建物に付属している「門」「車庫」「ブロック塀」なども含まれています。

建物、建物に付属していて動かせないものとされています。

家財

家財とは建物の中にあり動かせるものとされています。

「家具」「家電」「洋服」「カーテン」といった生活に必要な物を家財といいます。

火災保険の補償範囲

火災・落雷・爆発失火や落雷による火災、ガス漏れによる爆発
(例) 火災により住宅が燃えてしまった
水濡れ給水・排水設備の漏水で受けた、水濡れ損害
(例) 給水設備の故障により上階からの水漏れで部屋が水浸しになった
風災・雪災・雹災台風・暴風・積雪などによる屋根や窓ガラスの損壊
(例) 台風により窓ガラスが割れた
水災豪雨や河川氾濫などが原因による洪水などで発生した損壊
(例) 豪雨により床上浸水した
盗難盗難にともなう盗取・損傷・汚損
(例) 泥棒に窓ガラスを割れれて現金を盗まれた
集団行動などにともなう暴力行為集団による暴力・破壊行為などによる損壊
(例) デモに巻き込まれ家を壊された
建物外部からの物体の落下・飛来・衝突建物外部からの物体による損壊
(例) 運転ミスにより車が家に突っ込んできた

屋根修理をおこなうための諸費用

屋根修理の費用相場

屋根の修理には簡単な修理であれば2万円~10万円、大がかりな工事が必要だと40万円~200万円ほどかかる場合があります。

しかし、屋根修理は屋根の種類、築年数なとで変わってくるため状況によって異なるということを事前に知っておきましょう。

同じような修理であってもAさんは2万円だったのに、Bさんは5万円だったということも有り得ます。

屋根修理では定価を割り出すことは難しいので、事前に費用相場を確認しておきましょう。

雨樋修理3,000円~10万円
棟板金の取り替え3万円~12万円
コーキング修理2,000円~6万円
ストレート屋根の差し替え2,000円~6万円
瓦の差し替え1万円~6万円
雨漏り修理5万円~30万円

建物付属物の費用相場

建物付属物の費用相場も見てみましょう。

・門扉の修理→3万円~10万円
・門扉や門柱の修理→30万円~50万円
ブロック塀・ひび割れ→1か所につき約5,000円~
・傾きや壊れている→1庁につき約19,000円~
車庫・カーポート→3万円~15万円
物置・組立式物置→2万円~5万円
・塗装、劣化→3万円~

火災保険の申請は簡単

火災保険の申請は難しいイメージがあるかもしれませんが、実は簡単です。

たった3つの書類で申請できるからです。

そこで火災保険の申請に必要な3つの書類と、保険対象になる被災の代表例について解説します。

3つの必要書類

火災保険の申請に必要な書類は以下の3つです。

  • 保険金請求書
  • 修理見積書
  • 被害箇所の写真

自分で準備するのは保険金請求書だけで、修理見積書と被害箇所の写真は屋根修理会社が用意してくれます。

保険金請求書に日付や名前、住所などを記入する書類なのでとても簡単に準備できます。

保険対象になる被災の代表例 

屋根修理は主に風による風災によって被害を受けることが多いです。

その代表例は以下の3つです。

  • ストレート屋根のはがれ
  • 瓦の崩れ
  • トタン屋根のはがれ

早く確実に保険金を受け取るには

早く確実に保険金を受け取るには以下の3つがポイントです。

  • 被害を受けたらすぐに保険会社へ連絡し資料を請求する
  • 保険金請求は自分で行う
  • 屋根専門の工事会社に相談する

これらについて解説します。

被害を受けたらすぐに保険会社へ連絡し資料を請求する

まずは被害を受けたらすぐに保険会社へ連絡し資料を請求しましょう。

災害が発生すると同じように被害を受けた人もいる可能性が高く、問い合わせが集中し保険請求が遅れる場合があります。

必要書類が届くまで1ヵ月以上かかる場合もあるので、工事会社に連絡するよりも早く保険会社へ連絡して時間のロスを無くしましょう。

保険金請求は自分で行う

保険金請求は業者などに頼らず、自分で行いましょう。

プロが請求した方がスムーズで大きい金額の保険金が支払われるといったことをインターネットで見かけますが、そのようなことはありません。

「写真で判断すると被害として認められない」

「過度な金額の請求」

といったことがない限り、自分で請求したとしてもスムーズに保険会社から保険金が支払われます。

屋根専門の工事会社に相談する

見積書の作成はできるだけ屋根専門の工事会社に相談しましょう。

なぜなら屋根専門の工事会社が作成する見積書の金額が正確で、費用相場と近くなっているためです。

これは費用相場と近いことで保険会社の対応も早くなるからです。

上記でも説明しましたが、過度な金額の請求は対応が遅れ、最悪の場合は保険金が支払われなくなる可能性もあります。

したがって、見積を依頼するときはできるだけ屋根専門の工事会社にしましょう。

火災保険で多い代表的な3つのトラブル(一般社団法人 日本損害保険協会)

火災保険で多いトラブルは以下の3つです。

  • 自己負担ゼロを強調
  • 強引な契約
  • 嘘の理由で請求

これらについて解説します。

自己負担ゼロを強調

火災保険では自己負担金額を選ぶことができます。

自己負担金額がゼロになるプランも存在しますが、必ずゼロになるというわけではありません。

自己負担金額がゼロだと思い込み、保険金を請求してしまうと思わぬ出費になっていしまうこともあるので注意が必要です。

契約の際には自己負担金額を確認しましょう。

強引な契約

保険金が受け取れるからなどと強引に契約させ、修理を勧めてくる業者がいます。

しかし、契約を交わさずに修理に取りかかり多額の請求をされる場合があります。

また修理のキャンセルをしたとしてもキャンセル料を請求されることもあります。

強引な契約には従わず、ゆっくり自分の判断で契約するようにしましょう。

嘘の理由で請求

火災保険で対象外となっている理由なのに、災害を受けたと嘘をつき保険金を請求することです。

たとえば、老朽化による劣化、破損なのに台風で受けた被害だと嘘の請求をすることです。

嘘の理由で保険金を請求することは保険金詐欺に該当することがあります。

まとめ

今回は火災保険の屋根修理の申請方法について解説しました。

申請方法に必要なのは以下の3つです。

  • 保険金請求書
  • 修理見積書
  • 被害箇所の写真

すぐに保険会社へ連絡して、申請は自分で行って、見積は屋根専門の工事会社に依頼することで早く確実に保険金を受け取れます。

「自己負担金額ゼロを強調」

「強引な契約」

「嘘の理由で請求」

といったトラブルには気を付けてください。

本記事を読むことで、火災保険を用いた屋根修理の申請方法を理解していただけたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。